イバラカンザシ
Spirobranchus giganteus
多毛網ケヤリムシ目カンザシゴカイ科イバラカンザシ属
2012年2月21日
和歌山県串本町
海中を彩る生き物はサンゴやイソギンチャクの他にも小さいお花の様な本種もその代表例だと感じます。特にマクロ撮影をしているときに本種が絡むだけで絵になります。
そんな本種ですが、実際にはゴカイです。英名はクリスマスツリー・ワームとなります。
こんな小さい本種ですが、寿命は10~20年、長いもので40年と大きさの割に長寿命です。
特徴は名前の由来通り、かんざしのように見える鰓冠を持つこと、色は赤、白、青、黄色、緑など変異に富みます。私にはピサの斜塔が2つあるように見えます。
この鰓冠(さいかん)で浮遊生物を捕えたりします。
また、本種が作った穴(棲管)はギンポなんかの巣にもなります。
串本では岩一面本種で埋め尽くされ、絵になるポイントがあります。ただ、海水が不自然に揺れるとすぐさま鰓冠をしまってしまうため、撮影時はゆっくり近づくことをお勧めします。
2012年2月21日 和歌山県串本町
2012年4月7日 和歌山県串本町
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